蚊はいつまで活発なのか?いつまでも活動している蚊のアレコレ
10月は、ムシ暑さから解放され、過ごしやすい季節。
これは、人間だけではなく、蚊にとってもいえます。
30度を超える暑さだと、蚊の活動は低下するそうですよ。
秋が一番、蚊が活発になる季節です。
蚊に刺されやすい人はどんな人?
蚊は、「体温」「二酸化炭素」「汗」「色」「ニオイ」に反応するといわれています。
体温が高い人と低い人が一緒にいると、高い人のほうに寄ってきます。
なので、体温が高い人のほうが刺されやすいといえます。
二酸化炭素にも反応します。
吐く息ですね。
二酸化炭素を含む飲料、ビールやラムネなどの炭酸飲料をよく飲む人は、飲まない人よりも蚊が寄ってきやすいそうです。
汗にも反応しますので、汗をかいている人に寄ってきます。
汗のニオイや汗が放出する熱に反応して刺されやすくなるといえます。
蚊はモノクロ(白黒)で見えているといわれ、濃い色に寄ってきやすいです。
黒い服を着ている人のほうが刺されやすいといえます。
人の皮膚に存在する常在菌の一部が出すニオイに、蚊が反応するといわれています。
足裏の常在菌が多い人ほど蚊が寄ってきやすいとか。
身近な蚊はどんな種類がいる?
ヒトスジシマカ
白と黒の縞々模様のヤツです。
やぶ蚊とも呼ばれます。
主に屋外にいて、朝から夕方にかけて刺しにきます。
アカイエカ
薄茶色っぽいヤツです(見た目はチカイエカにそっくり)。
屋内にいることが多く、夜中にプ~ンとやってくるのは、ほぼコイツです。
チカイエカ
薄茶色っぽいヤツです(見た目はアカイエカにそっくり)。
1年中生息していて、朝から夕方にかけて刺しにきます。
蚊は水溜りがあれば、少しの水でも繁殖してしまいます。
水の中でウネウネとしている小さなものがいれば、蚊の幼虫・ボウフラの可能性大です。
庭に雨水などを溜めている何か(池や桶など)があるなら、メダカや金魚を入れておくだけで、ボウフラの発生を防ぐことができます。
オス蚊は数日の命、メス蚊は約1か月の命といわれています。
卵→幼虫(ボウフラ)→さなぎ(オニボウフラ)→成虫(蚊)の一生です。
一生のうちに4~5回産卵を繰り返すといわれます。
しかも、1回に100~200個も卵を産みます。
血を吸わないと産卵できないとか。
(※チカイエカは、1回目の産卵は血がなくてもでき、2回目以降は血がないと産卵できないとかとか。)
卵を産むって、相当なエネルギーを使うのですね。
でもね、蚊さん、そこまでして卵を産まなくていいよ・・・と私は言いたい。
蚊によって起こる症状や病気は?
とにかく「かゆみ」ですよね。
蚊に刺されたところはプクっと膨れ、膨れた周りの皮膚も赤くなり痒くなります。
この原因は、蚊の唾液によるもので、唾液に皮膚が反応してアレルギーを起こしているからです。
蚊の唾液には、麻酔作用があり、刺されていることに気づかないこともあります。
さらにこの唾液には、血を吸いやすくするために血液を固まりにくくする成分が入っているようで、吸血した血が空気に触れて固まることを防ぐ作用もあるとのこと。
痒くなると、ついついボリボリかきたくなりますが、かけばかくほど、痒み物質が分泌されて、余計にかゆくなるとか・・・
なので、痒くてもボリボリかきむしらないで、虫刺されに効く薬を塗って、痒み・赤みの炎症を抑えるようにします。
薬がないときは、刺されたところを流水や保冷剤などで冷やすと、症状を和らげることができますよ。
『あ~痒かったぁ』で終わればまだいいのですが、蚊は恐ろしい伝染病を媒介することもあります。
「日本脳炎」「デング熱」「ジカウイルス感染症(ジカ熱)」「黄熱」「ウエストナイル熱」「チクングニア熱」「マラリア」「フィラリア」などです。
病原体を持った蚊に刺されることによって感染します。
他人事だと思わないで、刺されない努力をすることが大切です。
蚊に対する対応策は?
虫除けスプレー
一番オススメです。
私はまず手の平にスプレーし、両手の平に馴染ませてから、それを顔や首、手足など、出ているところに塗り込みます。
さらに、衣類にもシュッシュとスプレー(薄手の服だと布の上から刺してくるため)。
長時間外で作業するときは、数時間ごとに塗り直します。
これをしておけば、まず刺されませんが、塗り残し(塗れていないところ)があれば、そこが刺されることがあり、悔しい思いをします。
なるべく肌を露出しないように、長袖長ズボンで外作業するのがいいですよ。
家の中にいるときは、蚊取り線香やベープを焚きます。
夜寝るときは、これが一番だと思います。
虫除け植物
庭に植えたり、鉢植えをおきます。
・・・これは、特に効果を感じたことはありません。
虫除け効果があるハーブ類の植物を植えたりもしていますが、特に効果を感じたことはなく、その植物に害虫(蚊含む)が何度も止まっているのを目撃・・・(^=^;)
その植物を使って、虫除けスプレーを作るということもできますが、めんどくさくて実践したことはありません。
市販の「ハッカ油」も効果があるみたいです。
足の清潔を保つ
足の裏の常在菌(人の皮膚に必ず存在する菌)が多い人ほど蚊が寄ってきやすいとか。
なので、足首から下の足の裏や指の間などを、石鹸をつけてよく洗ったり、除菌シートやアルコールを含ませたティッシュなどでよく拭いたりすると、蚊が寄ってきにくくなるそうです。
虫除けアプリ
これ、知っていますか?
使ったことがないので、効果のほどは分かりませんが、イロイロな虫除けアプリが登場しているようです。
害虫が嫌う周波数を発するアプリです。
調べてみると、害虫だけでなく、害獣(ネズミとか)が嫌う音波を発生させるものもあるんですね。
口コミを見てみると、「効果あり」「効果なし」どちらの意見もそれなりにあります。
蚊の音・モスキート音とは?
モスキートとは、蚊のことです。
モスキート音とは、17000ヘルツ前後の高周波音のこと。
不快にも思える音域なので、蚊の飛ぶ不快な羽音からそう呼ばれているそうです。
この音、20代後半から聞こえにくくなるといわれています。
おわりに
血を吸うのはメスの蚊だけ。
産卵時に高タンパクの栄養が必要になるため、血を求めるのです。
オスや産卵時期以外のメスは、花の蜜や植物の汁を吸っています。
なので、オスだけが生き残る、または、産卵するに至る成虫になるまで生きられないように遺伝子組み換えされた蚊の研究のことを、数年前から耳にするようになりました。
実際に、屋外に放つ実験もされたようですが・・・
人を死に至らしめる生物の第1位は「蚊」だともいわれています。
実験が成功して、蚊の感染症の恐怖がなくなることを願います。