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世界ふしぎ発見『鬼退治で紐解く日本(2021年5月15日放送)』内容と感想

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2021年5月15日(土)21:00~21:54放送、TBSテレビ系列「世界ふしぎ発見」のテーマは、「鬼退治で紐解く日本」でした。

すごく面白かった~(°▽°*)♪

内容と感想をまとめましたので、書いておきます。

 

ミステリーハンターは、村雨辰剛(むらさめ たつまさ)さん。

庭師でありタレントでもあります。

 

ナレーションは、関俊彦(せき としひこ)さん。

アニメ「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎の宿敵の鬼・鬼舞辻無惨 役の声優さんです。

 

オープニングでは、福岡県太宰府市にある宝満宮竈門神社でたくさんの絵馬の紹介などとともに、アニメ「鬼滅の刃」の主題歌、LiSAさんの「紅蓮華」が流れました。

 

そしていよいよ、「鬼」の謎へと迫っていきます。

 

 

 

鬼の声が聞こえる神社

鬼の声が聞こえるという、岡山県岡山市にある吉備津神社(きびつじんじゃ)。

釜戸の下に埋められているという鬼の首。

鳴釜神事という、釜の鳴る音で吉凶禍福を占う神事があり、その音が鬼の声だといわれています。

この声(音)は、鳴るときもあれば、鳴らないときもあり、鳴っていても聞こえる人と聞こえない人がいるそうです。

吉凶禍福の判断は、自分の心でその声(音)をかんじて判断するのだといいます。

 

その声の主は、温羅(うら)という鬼。

温羅は、桃太郎伝説の鬼のモデルといわれています。

 

 

鬼の伝承は47都道府県すべてに残っている

47都道府県すべてに鬼にまつわる伝承があり、そのなかでも島根県は多くの鬼に会えるといいます。

島根県浜田市伝統芸能・石見神楽(いわみかぐら)は鬼が舞う神楽としても知られ、2019年に日本遺産に登録されています。

 

京都府福知山市にある「日本の鬼の交流博物館」では、日本だけではなく海外のものも含め、鬼の面など、鬼にまつわるものがいろいろと展示されています。

この博物館があるのは大江山

大江山といえば、「最恐の鬼」といわれる酒呑童子(しゅてんどうじ)の根城です。

鬼視点で見ると違った物語が見え、酒呑童子は人気があります。

酒呑童子が好きすぎて、この地に移住してきた人もいるほどです。

 

 

ここで、クエスチョン!

【Q1】平安時代に魔除けとして飾られていたものとは?現在では季節を楽しむ飾り物。

 

答えは、風鈴。

音で結界を張るともいわれていたそうです。

 

 

鬼切丸(おにきりまる)が登場

鬼切丸(髭切)は、源満仲が打たせた刀で、渡辺綱が京都・一条戻橋で鬼の腕を切り落とした刀です。

現在、京都府京都市北野天満宮に展示されています。

江戸時代、疫病がすごく流行したときには、鬼切丸の下をくぐると疫病退散、健康祈願ということで、神の霊験が宿る刀として信仰があったといいます。

 

そして、刀鍛冶を訪ねます。

刀を見る3つのポイント、姿・刃文・地鉄を教わります。

 

ここで、ミステリーハンター村雨さんが、刀鍛冶体験をします。

自身の名入りの短刀を完成させていました。

 

美しい日本刀の原材料となるのは、鬼と深いつながりがあるという玉鋼(たまはがね)。

日本で生まれた製鉄の伝統技法は「たたら」。

玉鋼とは、日本古式製鉄法である「たたら製鉄」の「鉧押し法(けらおしほう)」という直接製鉄法で作り出される純度の高い鉄のことです。

島根県の奥出雲地方では、たたら製鉄が盛んで、なかでも有力鉄師だったのは絲原家。

絲原家は、江戸時代初期から大正末期まで約290年間たたら製鉄を行っていました。

鉄は、松江藩の大きな収入源となっていました。

 

玉鋼が鬼と深いつながりがあったといわれるのは、古代の「出雲国風土記」に登場する一つ目の鬼。

この鬼が、製鉄に携わった人たちをあらわしているのではないかといわれているからです。

たたら師というのは、ずっと火を見ていないといけないため、いずれ失明する恐れがあるといい、両目が見えなくなる可能性があったといいます。

そのため、おそらく、片方の目だけで炎を見つめていたので、そのことが一つ目鬼のイメージにつながったのではないかということです。

農民から見ると、自分たちとは違う技術や知識をもっている人たちを畏敬の念でみていたため、一つ目鬼につながっていったのではないか、ということでした。

 

 

ここで、クエスチョン!

【Q2】製鉄の神様がもとになったキャラクターとは?

 

答えは、ひょっとこ。

鍛冶神社に祀られている製鉄の神様は、天目一箇神(あめのまひとつのかみ)である一つ目の神様。

「ひょっとこ」は、火を吹くときの顔を表現したもので、「火男(ひおとこ)」がなまったともいわれています。

 

つまり、一つ目の神様と一つ目の鬼・・・神と鬼はやっぱりつながっています。

 

 

1300年つづく鬼の子孫、そして役行者(山伏)

奈良県吉野郡にある村に、1300年つづく鬼の家系があり、現在は61代目。

役行者(えんのぎょうじゃ)に仕えた鬼の夫婦・前鬼後鬼の子孫だといいます。

役行者は、修験道を開いた役小角(えんのおづの)のことで、山伏(やまぶし)のことでもあります。

山伏は、天狗と同一視されてきました。

 

ミステリーハンター村雨さんは、修験者が修行を積んでいる山・宝満山で、山伏体験をしていました。

宝満山には、宝満宮竈門神社(福岡県太宰府市)があります。

村雨さんが体験に参加した山伏の人たちは、カラフルな市松模様の装束をまとっています。

市松模様は、どこまでも模様がつづくことから、繁栄を意味しているともいわれています。

 

 

ここで、最後のクエスチョン!

【Q3】修験者たちが背負って売り歩いていたものとは?

 

答えは、薬(自然の生薬)。

和薬の元祖である陀羅尼助丸(だらにすけがん)といわれる胃腸の薬などを、笈(おい)に背負って売り歩いていたそうです。

奈良県吉野郡天川村洞川温泉(どろがわおんせん)は、後鬼の末裔が開いたといわれ、陀羅尼助を売るお店がたくさん並んでいます。

 

 

おわりに

『鬼』をテーマにした「世界ふしぎ発見」について書いてみました。

やっぱり『鬼』は、魅力的です(´m`*)だいすき

 

今回の放送で、すごくよかったなぁと思ったことは、鬼目線でも語られているところです。

『鬼』は必ずしも「悪」ではありません。

『鬼』の立場に立てば、また違った物語がみえてきます。

 

『鬼』については、こちらにも書いています☆

doushiyokana.hatenablog.com

doushiyokana.hatenablog.com

 

大好きな「鬼」や「妖怪」について、今後どんどん書いていくつもりです☆

あぁ・・・絵が上手く描けたらなぁ・・・挿絵にしたいですが、上手く描けない(x_x)